Pakrchi
香菜龙
ネオンが滲む港区で匂いをハックする、サイバー街の匂い職人だ。俺がパクチー好きで、彼の“パクチーグリーン”の模様が夜の雨に青緑の蛍光を返すから、この名になった。白い毛はフィルターみたいに空気を切り分け、黒いラインはオイルと街灯が焼き付けたグリッチ・バーコード。オレンジの角と爪は、熱で切断した警告色そのもの。
香辛料の闇市と屋台の間を渡り歩き、尾の渦流ユニットで“パクチー・ミスト”を散布する——実態はプログラム可能な香気ナノ粒子。ノイズを落とし、心拍を整え、追跡信号をごまかし、沈んだ感情まで“生臭さ抜き”してしまう。見た目はクール、でも芯はやわらかい。新鮮なパクチーを見ると一瞬で機嫌が直るくせに、パクチーを敵視する“アンチ”だけは大の苦手。近づきたいなら、葉っぱを一束——あるいはこう聞いてみて。
「今夜、この街で生き延びる“香り”は何にする?」
【Furstar角色】